昨日、テレビで「岡野工業」という下町のプレス工場の特集をやっていた。

この会社のお得意さまはNASA、トヨタ自動車など超すごいところ。

小泉首相も視察に来た会社。

この会社の社長は「痛くない注射針」を開発した。世界で作れるのはここだけ。

従来の針よりも極細で蚊のハリと同じような細さ。だから痛くない。

他にも世界でここでしかできないというプレス加工製品を作っている。

この会社、社員６名。

この岡野社長の言葉で印象に残ったこと。

・最初、こんな細い注射針作ってくれと言われた時、難しいと思いませんでしたか？

「もっと難しいこといろいろやってるから、ぜんぜん思わなかった」

・いままで失敗はしませんでしたか？

「出来ないと思って途中でやめちゃうから失敗なんです。
　やり続けて出来れば失敗というのはなくなる」

実際に努力して自分でやってきた人だけに言葉が重い。

岡野社長が２０歳くらいの時、公務員の初任給が２万円の時代、本屋で見つけたプレスの本、１万数千円。これをためらいなく買った。

しかも洋書、読めない。

図だけ見て直感で「これは必要だ」と思ったらしい。

私の会社も下町の製造業。

学ぶところは沢山あります。

よく私は「将来的な計画はありますか？」と聞かれます。

いろいろありますが、その中で２つだけ。

１．印刷という基本路線ははずさない。

付加価値をつけるために他のこともプラスするかもしれませんが、事業としては印刷を基本にやります。

全く違う業種に手を広げるつもりはありません。

２．自社で研究開発をする。

私は以前、６年間研究開発の仕事をしてました。
特許も２０件くらい出してます。

小さい時から物を作るのが好き。だまって工作をしていたタイプ。

世の中にまだ無いなにかを開発したいと思ってます。（もう、少しやってます）

岡野社長のような方見ると燃えます。

というか、他のことができないんです・・・

得意な分野を極めるってことですかね。

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