特殊紙 同人誌印刷 用語集
同人誌印刷 用語集「特殊紙」
上質紙やコート紙など一般的に使われる白い紙ではなく、
色がついていたり柄やエンボスがある特殊な紙。
具体的な特殊紙を書いたらきりがないほど種類があります。
コーシン出版の同人誌印刷セットで表紙に使っている特殊紙は
NTラシャ、OKサンドカラー、OKフェザーワルツ、オパール、五感紙、サーブル、新・草木染、
テンカラーエンボス皮しぼ、ボス、マーメイド、ミラーコート。
上記以外にもよく使われる特殊紙で聞いたことがあるのではという紙は、
レザック、タント、アラベール、ヴァンヌーボ、シェルリン、シープスキン、羊皮紙・・・
など、名前を出したらきりがありません。
数えたことはないのですが、相当な種類があります。
だいたいの特殊紙はその紙により特徴があり、
柄や凹凸があったりなにかしらその紙ならではの持ち味があります。
それに加え色が何色かあるものが多いです。
オフメタルのように金紙や銀紙があったり、表面に光沢があるものもあります。
印刷現場からしたらこのような紙は通常のインクでは乾かないので、
特殊な速乾性のインクを使います。
手でやぶれない紙や水にぬれても大丈夫な紙というのもあります。
同人誌印刷は現在のように原稿がデータになる前はよく特殊紙を表紙に使いました。
アナログ時代はカラーを描くのが大変だったので、
特殊紙に1色や2色など印刷して同人誌の表紙にしていました。
1色や2色刷りでも表紙に特殊紙を使うことにより凝った装丁になります。
データになると基本は白い画面上で原稿を作るので白い紙にカラーというパターンが多くなり、
徐々に特殊紙を使うことが減りました。
特殊紙が高いというのも需要が減った原因かもしれません。
以前、特殊紙はよくメーカーから新製品が出ていました。
紙の表面が桃のような「桃はだ」、形状記憶紙なども出てきましたが、
需要が減ったのか今では生産中止になる紙も多くあります。
伝票に使う感圧紙も特殊紙に入りますね。
感圧紙は上、中、下があって、その順番を間違えると感圧にならないので使えない伝票になってしまいます。
伝票の枚数を増やす場合は「中」の枚数を増やします。
特殊紙というのは実際に触ってみないとどんな紙かよくわかりません。
ご入稿やご相談での来社の時に特殊紙を見てもらうため、上の写真のような紙見本帳をご用意しています。
ただ、遠方だったり時間のご都合があるでしょうからなかなか来社できない、
という方のために特殊紙の一部ですが見本帳を販売しています。