背幅 同人誌印刷 用語集
同人誌印刷 用語集「背幅」
同人誌の厚さで、背になる部分の厚みを言います。
背幅という言葉をよく使うのは表紙やブックカバーの原稿を作る時で、
表1、表4の間に背の厚みを入れます。
背幅というのは同人誌でよくある無線綴じという製本方法で必要になり、
本の中心をホチキスの針のようなものでとめる中綴じという製本方法では背幅はありません。
背幅の計算方法は
■上質系
上質70kg:本文ページ数/20=背幅
上質90kg:本文ページ数/16=背幅
上質110kg:本文ページ数/13.5=背幅
■美弾紙系
美弾紙(クリーム・コスモス・フィジー・ホワイト):本文ページ数/13.5=背幅
美弾紙(ノヴェルズ・ライト):本文ページ数/16=背幅
■コミック紙系
アドニスラフ:本文ページ数/13.5=背幅
カペラ:本文ページ数/13.5=背幅
すばる:本文ページ数/11.3=背幅
■計算例
本文16ページ(表紙込み20頁)で本文の紙質が「上質110kg」の場合
本文16ページ/13.5=1.185 → 背幅1.5mm
本文32ページ(表紙込み36頁)で本文の紙質が「すばる」の場合
本文32ページ/11.6=2.76 → 背幅3mm
同人誌の表紙原稿では背幅をあえてつくらない代わりに、
表1側の絵柄を背幅に使ったり、表4側の絵柄を背幅にすることもあります。
この場合は表1、表4ともに使う絵柄のほうを背幅分サイズを大きくしておく必要があります。
ある程度背幅があるとそこに文字やタイトルなどを入れることが可能です。
ただ、背幅ギリギリの幅の文字ですと製本の時に少しでもずれると表1や表4にまわりこんでしまうため、
左右の余白に1ミリ以上は余裕をもった大きさの文字のほうが良いです。
背幅の計算を間違えて広くしすぎてしまうと同人誌の表1、表4の絵柄が切れてしまいます。
狭くしすぎてしまうと表1、表4の絵柄が足りなくなってしまいます。
計算に自信がないときはご相談ください。