アナログ原稿 同人誌印刷 用語集
同人誌印刷 用語集「アナログ原稿」
説明するまでもないと思いますが、手書き原稿です。
同人誌の印刷も一般印刷も昔はすべてアナログ原稿でした。
モノクロなら今でもたまにあります。
原稿がデータになり始めのころ、製版屋さんには一部屋すべて使うほど大きなシステムのパソコンがあり、
それでデータを扱っていました。
それがパソコンとアドビのソフトの発達で徐々にデータ化されました。
パソコン、ソフト、製版機、出力機の発達で今のデータ化になっています。
アナログ原稿の製版ですが、本文などのモノクロの場合、
製版カメラやスキャナーで撮影し昔ならフィルムにしてアルミ製の印刷版に焼き付けます。
カラー原稿はかなり時間と手間がかかりました。
下手すると印刷するまで一か月とか。
カラー原稿が入稿されたら、例えば同人誌の表紙の場合を説明します。
表紙を開いた形の台紙を作りタイトルなどの文字を貼り付けそれを撮影してフィルムにします。
カラー原稿はスキャンして4色に分解、それをフィルムにします。
ここからが説明すると難しくなるのですが、何度もフィルムに焼き付け、
色分けし、最終的に4枚のフィルムにします。
それを印刷の版に焼き付け4色印刷。
アナログ原稿から4枚のフィルムにするにはレタッチと呼ばれ熟練の技が必要でした。
未熟ですと綺麗に4色そろいません。
部分的にずれたりします。
さらに同人誌の印刷では蛍光ピンクを使った5色印刷もやります。
カラーのイラストから蛍光ピンク入りの5色版にするにはさらに高度な熟練技が必要でした。
色の感覚がよほど鋭くないとできません。
同人誌の表紙でアナログのカラー原稿は時間がかかるため、
現在ではアナログ原稿はカラーでもモノクロでもスキャンしてパソコンで編集します。
最終的にはデータ化して印刷の版に出力。
昔よりもはるかに手間がかかりません。
こうして見ると原稿はアナログからデータとなりかなりの変化をしましたが、
印刷の版になった後の印刷、製本工程はあまり変わっていません。
機械が自動化になったり、印刷機が発達したりしましがた原理は一緒です。
アナログがデータになり、機械が発達すると熟練の腕が必要なくなりますね。
ちなみにコーシン出版ではアナログ原稿も普通に受付しております。